【紘二朗黒糖】喜界島の有機黒糖
コクがあるのにすっと喉を通る、軽くなめらかな口溶け。
喜界島の契約農家・杉俣紘二朗さんが作る本当に美味しい黒糖をぜひご家庭でお楽しみください。
喜界島は、隆起珊瑚礁の島で弱アルカリ土壌、山がなく平坦で 日照時間が長い、昼夜の寒暖差が大きくサトウキビの糖度が上昇 しやすい、ハブがいないため畑仕事が安全で、サトウキビ栽培に 適しています。
一般的には増量目的でザラメを混ぜている黒砂糖がほとんど ですが、杉俣さんは黒砂糖作りに不可欠な石灰を加える以外、化学 薬品を一切使わず加工しています。食品表記上『黒糖』『黒砂糖』と表記できるのはザラメを混ぜていないものだけです。ザラメ、水飴などを混入させたものは『加工黒糖』と表記されます。スーパーなどで販売されているものの大半は『加工黒糖』です。加工黒糖は価格が安いもののミネラルの含有が殆どなく、白糖とほぼ同じです。原料:さとうきび と表記があっても同じです。黒糖もザラメも原料はサトウキビです。
栄養価上は高い白糖を買わされていると言っても過言ではありません。
本当の黒糖は黒くない
杉俣さんはサトウキビの株を夏に植えます。いわゆる「夏植え」 です。夏場は生育しやすいのと冬場に黒糖製造と植え付け作業が かぶらないからです。収穫は翌々年の晩冬から初春に行います。 冬から春先の旬に収穫すること、完熟を大切にしています。この 方がおいしい黒糖を作りやすいのと、化学肥料を使わないので、 どうしても初期成長が遅れ、歩留まりが悪いのをカバーするためです。
<夏植え2ヶ月後>まだまだ小さい
春に植えて、翌春に収穫する「春植え」という方法もありますが、 栽培期間が短いとやはり茎に溜まる栄養分は少なく、糖度の高い キビを栽培するのは難しくなります。それではどうしても味は落ちて しまいます。また糖度が低いと濃縮工程でも余計な時間がかかり、 砂糖がカラメル化して真っ黒になってしまいます。
杉俣さんの黒砂糖の色は畑によって微妙に色が変わりますが、 美しい茶色です。ときどきお客様から「黒糖の色が薄い けど大丈夫 ?」という質問を受けますが、本物の黒砂糖は黒ではなく淡い茶褐色なのです。真っ黒な黒砂糖はアクとり作業が不十分で アクが黒く焦げているか、カラメル着色をされているか、糖度の低い サトウキビ汁を煮つめるのに時間がかかってカラメル化し酸化 した色です。土地の条件によっても異なりますが、本物の黒糖は 「うす緑」「うす茶」「茶褐色」などの色をしています。
<サトウキビの汁を煮詰める>高温下での過酷な作業。ほとんど透明な汁を煮詰めていくと茶色のような、緑色のような色に変わっていく
黒砂糖作りとの運命的な出会い
杉俣さんは東京の出身です。若い頃東京で企業の研究所に勤めたあと、職を転々としました。働きたくなかったわけではありませんが、自分探しをしていました。転職するたび、無理をしている 自分に気づき、やがて不眠に苦しみ、仕事どころではなくなりました。
2005年に弊社代表取締役 青木 紀代美の紹介で喜界島に 渡り、特産の黒砂糖作りを50年間続ける達人、岡田 忠二さんにおしかけで弟子入りしました。初めは見学だけのつもりでしたが、 岡田さんの黒砂糖のおいしさは今まで味わったことのないものでした。黒砂糖も東京で食べたしつこく、くどく、苦い黒砂糖とは全くの 別物でした。すっきりとした甘さ、しつこくない甘さ、のどごしの すばらしさ。岡田さんの魅力的な考え方にも感動しました。すぐに 岡田さんの黒砂糖作りに魅せられました。岡田さんの下で修業を 積み、後継者となりました。9年経った今では喜界島の女性と 結婚し、子ども2人を授かりました。いわゆる「I(アイ)ターン」の事例として島の広報誌にも何度も紹介される、島の有名人となりました。
黒糖の栄養
黒糖にはカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、 マンガン、リン、亜鉛、鉄、銅といった、体調を整えるミネラルが 豊富に含まれています。糖代謝を助けるビタミンB群、マグネシウム、 銅なども含まれています。血糖値への影響が白砂糖と比べれば 少ないという利点から肥満や糖尿病患者の食事に利用している 医療機関もあります。
黒砂糖には摂取しても血糖値の上昇を緩やかにするフェニルグル コシドという成分も含まれています。糖質の吸収が遅くなるため、 腹持ちもよくなりダイエットに向いているとされます。また黒砂糖 には疲労回復、筋肉痛の緩和、コレステロールの減少効果があると 研究発表されているオクタコサノールという成分もあります。
名称 | 黒糖 |
原材料 | さとうきび |
内容量 | 350g |
賞味期限 | 法令により期限指定なし(目安として、密封状態で2年) |